凸版は、製造方法の違いにより、おおまか次の3種類があります。
まさに職人芸です。ゴムの板に対し先ず文字を裏文字で転写します。転写された文字にそって印刀で切り込みを入れ、非画像部をさらに、さらえとります。樹脂版など写真製版の登場以前は、みなこの方式でした。非常に手がかかる反面、仕上がりは良くありません。 現在、広く行われている写真製版による方式です。
非画像部が黒く、画像部分が透明な「ネガ」とよばれるフィルムを、紫外線を当てると固まる「感光性樹脂」の表面に密着させ、紫外線で固めてつくります。オリジナル画像に近い再現が得られます。
環境問題に厳しい欧米では、一つの主流となりつつある製版方式です。炭酸ガスレーザーとよばれる高エネルギーの光によって、ゴムの板などを焼きながら彫刻します。
コンピュータ上で作成した画像データで直接レーザーを制御するので、紙焼き版下や製版フィルムは不要です。