フレキソ印刷のしくみ
 -(1998年5月8日)

フレキソ印刷のしくみを平たく言うと、凸のハンコ(事務用のゴム印のようなもの)の表面に、アニロックスロールと呼ばれるローラーで、インキを付けて、さらにその版を紙などの印刷対象物に押し付けて転写する、まるで木版画のような印刷方式です。
グーテンベルグさんが印刷機を発明したと言われてますが、まさにそれは凸版印刷であって、原理的には現在のフレキソ印刷と何ら変わりはありません。(誰だったか、フレキソって古くて新しい印刷方式だと言われておりました。)
下のイラストは、ツーロール方式と呼ばれるフレキソの印刷機の概念図です。

ちなみにアニロックスロールというのは、クロムやセラミックスでメッキ、コートされた金属のシリンダーの表面に、セルと呼ばれる小さな穴が規則正しく並んだもので、その穴の中にインキが入り、そのインキが版の表面に転移されます。アニロックス表面に付き過ぎたインキは、ドクターロールと呼ばれるゴムロールや、ドクターブレードと呼ばれる板を表面に押し付けることでかき落とされ、常に安定した量のインキが版の表面に供給されます。

御意見、御感想などはEメールにて、
honda@carax.co.jp までお願いします。